EQUITY RESEARCH / 9202
ANA決算:2027年3月期 Q1の最新実績
| 億円 | 前年同四半期 | 今回の四半期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,487 | 6,727 | +22.6% |
| 営業利益 | 367 | 207 | −43.5% |
| 純利益 | 229 | 194 | −15.4% |
| 営業利益率 | 6.7% | 3.1% | -3.6pt |
金額は会社資料の億円未満切捨て表示。増減率は会社公表値です。
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ANA決算の分析結論
国際旅客と貨物が増収を牽引しました。営業利益は前年から減りましたが、航空事業は社内計画を上回っています。需要の強さを利益に変えられるかは、燃油負担と運賃・単価の改善にかかっています。
注目数字:増減の理由を読む
売上高は22.6%増、営業利益は43.5%減。営業費用は5,119億円から6,519億円へ増え、増収額を上回りました。シンガポールケロシン価格は81.4ドルから182.5ドル/バレル、為替は145.2円から159.2円/ドルへ動いています。航空事業の営業利益は181億円で、社内計画の110億円の赤字を上回りました。前年同期比較と社内計画比較を併記することで、足元の改善度を捉えられます。
事業構造:収益が生まれる仕組み
ANAの国際旅客売上は2,476億円で20.0%増、国内旅客は1,636億円で1.1%増。国内は旅客数が3.9%増えた一方、単価は2.7%低下しました。ANAと日本貨物航空(NCA)を合わせた国際貨物売上は1,087億円で157.2%増。NCAは前年2Qからの連結のため、この増収率には連結範囲の拡大が含まれます。ANA単独の国際貨物売上は583億円、38.0%増で、既存事業の需要拡大も確認できます。
財務内容:資金と資本の状態
手元流動性は1兆2,097億円、有利子負債は1兆1,931億円、自己資本比率は35.6%です。営業CFは892億円、設備投資は768億円。航空機などへの継続投資が必要なため、現金残高だけでなく営業CFと投資負担の組み合わせで財務を判断します。会社定義の実質フリーCFは142億円で、前年506億円から減少。定期預金の出し入れを含む投資CFと区別して確認します。
通期計画に対する達成度
| 億円 | 今回までの累計 | 通期会社予想 | 進捗率 | 残期間に必要 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,727 | 27,700.00 | 24.3% | 20,973 |
| 営業利益 | 207 | 1,500.00 | 13.8% | 1,293 |
| 純利益 | 194 | 960.00 | 20.2% | 766 |
通期計画は売上2兆7,700億円、営業利益1,500億円、純利益960億円です。1Q営業利益は計画の約13.8%。残り3四半期では約1,293億円が必要になります。燃油高を織り込んだ減益計画に対し、国際需要と運賃調整で費用増を吸収できるかが判断軸です。会社計画の燃油・為替前提と実績との差も次回確認します。
次回決算で確認する3点
- 燃油価格・ヘッジと為替による実際の費用負担。
- 国際旅客の単価と国内旅客の単価回復。
- NCAの収益寄与、営業CFと航空機投資のバランス。
出典・集計方法
- 2027年3月期 第1四半期決算説明会資料(7月29日、連結)
- 過去の決算説明会資料(2024~2027年3月期)
- 財務データ(2026年3月期まで)
- 2026年3月期決算・2027年3月期計画(4月30日)
日本基準・連結。純利益は親会社株主に帰属する純利益。億円表示の累計値から単独値を算出。端数処理により単独決算の公表値と1億円程度異なる場合があります。通期表は公式財務データの百万円値を使用。最新1Qの前年同期比は会社公表率を使用。進捗率・利益率は掲載値からの概算です。Q1=4~6月、Q2=7~9月、Q3=10~12月、Q4=1~3月。
確認・更新:2026年9月27日。会社予想・目標と当サイトの分析を区別しています。次の決算更新時には最新四半期、会社計画、分析結論と図表を更新します。
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