情報基準日:2026年9月10日
NISAは投資の利益が非課税になる制度であり、損失を防ぐ仕組みではありません。初心者が最初に決めるべきなのは商品名ではなく、使う予定のない資金を毎月いくら回せるかです。
NISA初心者の結論:生活防衛資金を分け、少額の積立から始める
近い将来に使う生活費、税金、医療費、教育費は預金等で確保します。そのうえで長期間使わない資金をNISAへ回します。相場下落時の買い増し資金と、生活を守る資金は別物です。
NISAで非課税になるもの
通常、株式や投資信託の売却益・配当等には約20%の税金がかかります。NISA口座内の対象商品から得た利益は非課税です。2024年開始の制度では、非課税保有期間は無期限、年間投資枠はつみたて投資枠120万円と成長投資枠240万円の合計最大360万円、非課税保有限度額は1,800万円です。成長投資枠はそのうち1,200万円までです。
売却すると取得額分の総枠が翌年以降に再利用できます。ただし年間投資枠が増えるわけではなく、値下がりによる損失が消えるわけでもありません。
出典:金融庁「NISAを知る」
積立額を決める
月1万円を20年間積み立てる払込元本は、1万円×12か月×20年=240万円です。年率5%を一定と仮定し、毎月末に積み立て、税・費用を考慮しない場合の将来額は約411万円ですが、実際の収益率は変動し、元本割れもあります。
| 確認項目 | 考え方 |
|---|---|
| 目的 | 老後、教育、住宅など使う時期を決める |
| 期間 | 数年以内に使う資金は値動きのある商品へ回さない |
| 積立額 | 収入減や臨時支出があっても続けられる額 |
| 損失許容度 | 評価額が下がっても生活に影響しない範囲 |
商品はコスト・分散・中身で比較する
つみたて投資枠の対象は、金融庁の基準を満たす一定の投資信託とETFです。投資信託とETFは同じものではありません。初心者は、広く分散された低コストのインデックス型投資信託から比較すると中身を把握しやすくなります。
「全世界株式」に米国株式を追加すると、分散が増えるというより米国比率が上がります。名称ではなく構成銘柄と地域比率を確認してください。
口座開設から積立まで
- 生活防衛資金と投資期間を決める
- 金融機関の取扱商品、手数料、積立方法を比較する
- NISA口座を申し込む
- 商品説明書で投資対象、信託報酬、為替リスクを確認する
- 無理のない金額で自動積立を設定する
- 年1回、目的と資産配分を見直す
避けたい始め方
- 非課税枠を埋めること自体を目標にする
- 数年以内に使う資金を投資する
- 過去の上昇率だけで商品を選ぶ
- 生活防衛資金を取り崩して買い増す
NISAは「今始めれば失敗しない」制度ではありません。目的、期間、積立可能額を決め、理解できる商品を少額から続けるための器として使うのが基本です。
投資全体の準備は投資初心者が最初に決めること、老後資金との使い分けはNISAとiDeCoの違いで確認できます。


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