投資のいろはの「は」:チャートを読めるようになろう
心構えと数字の見方を学んだら、いよいよチャートの見方を理解する番です。
チャートは「株価の過去の動きを視覚化したもの」です。これを読めるようになると、感情に振り回されず冷静に判断できるようになります。
この記事では、初心者にもわかりやすく、チャートの基本と代表的な形、売買タイミングの考え方を解説します。

1. チャートの基本的な見方

チャートの要素を一つずつ見ていきましょう。
①ローソク足とは?
画像の中の、緑や赤色で表記されている、縦長の棒のことです。
ローソクのように見えるので、ローソク足と言います。
一日一本の表記に場合は日足、一分間に一本の表記に場合は分速、など値動きを様々な時間軸ではかることが出来ます。
陽線(緑色)……値上がり 陰線(赤色)……値下がり

上画像は陽線、値上がりを意味するローソクですね。
箱と上下に棒が出ているのが見えます。
この箱を実体、上下の棒をひげと言います。
実体は時間内の始値と終値を表し、ひげの頂点は安値と高値を表します。
つまり、
下ひげの底(下棒の底)……時間内で一番安くなった値
上ひげの頂点(上棒の頂点)……時間内で一番高くなった値
実体の底辺(箱の下辺)……時間が始まった時の値
実体の上辺(箱の上辺)……時間が終わった時の値
となります。
始値より終値が上にありますよね?上昇している、ということです。

上画像は陰線、値下がりを表すローソクですね。
陽線と表しているものは同じですが、ひとつ異なる点があります。
下ひげの底(下棒の底)……時間内で一番安くなった値
上ひげの頂点(上棒の頂点)……時間内で一番高くなった値
実体の底辺(箱の下辺)……時間が終わった時の値
実体の上辺(箱の上辺)……時間が始まった時の値
実体の上辺と底辺の意味が逆転していますね。
終値が始値より下にある。つまり、下落を表しているということです。
②移動平均線

画像のような線のことを移動平均線といいます。
チャートの過去一定期間の平均株価を線で結んだものです。
- 短期:5日〜25日
- 中期:75日
- 長期:200日
の三種類の線が存在します。
これを見ることで、株価の大まかな流れ(トレンド)を把握することが出来ます。
たとえば、
移動平均線(長期)が下向き→下降トレンド
移動平均線(長期)を移動平均線(短期)が下向きに突き抜ける→下落に転換
移動平均線(長期)が上向き→上昇トレンド
移動平均線(長期)を移動平均線(短期)が上向きに突き抜ける→上昇に転換
などを読み取ることが出来ます。
出来高:その日の売買された株の数量(棒グラフで表示)

画像のような縦の棒グラフで表記されるようなものを、出来高といいます。
その日に売買された株数を表します。
つまり、出来高が多いほど、その銘柄への注目度が高いといえますね。
注意!
出来高が表すのは、あくまでも株数です。
株価が高ければ、購入金額も高くなるため売買数は少なくなり、
株価が安ければ、購入金額も安くなるため売買数は多くなりがちです。
人気度を確かめたい場合は、売買代金の金額の大小を見る必要があります。
2. 代表的なチャートの形と意味
チャートの構成要素を理解したところで、今度はチャート全体の形の意味を理解していきましょう。
代表的なものをいくつか紹介します。
上昇を示しやすい形
- 上昇トレンド(右肩上がり)
これはわかりやすいですね。
高い安値と高い高値を更新し続ける形です。移動平均線が上向きになっています。
- カップウィズハンドル

これは耳馴染みの無い言葉かもしれません。
底を打った後になだらかに上昇し(カップ)、一旦下がったあと(ハンドル)に再び上昇するU字型の形です。
強い上昇シグナルを意味します。
- 三角持ち合い(上抜け)

徐々に値幅が狭くなり(三角形を作り)、上に抜けたら上昇しやすい形です。
下落を示しやすい形
- 下降トレンド(右肩下がり)
上昇トレンドの逆。安値と高値が徐々に切り下がって行くような形です。
さんぞんてん
- ダブルトップ(M字)
2回天井を打って(上昇を拒否されて)下落に転じる危険な形です。
- ヘッドアンドショルダー(三尊天井)
頭と左右の肩ができる形で、強い下落シグナルを意味します。
3. チャートを踏まえた売買タイミングの考え方
基本的には、これまで紹介してきたように、長期・分散を意識しつつ、決算書や各種指標・チャートの形を総合的に分析して、売買を行うのがもっともよいといえます。
しかし、
完璧なタイミングを予測するのは不可能です。
頭と尻尾はくれてやれ、という言葉があるように、ある程度のタイミングのずれは当たり前に受け入れましょう。
感情に流されないことが重要です。
まとめ
おつかれさまです!
結構覚えることがあって大変だったんじゃないでしょうか。
しかし、チャートを一から十まで完璧に読めるようになる必要はありません。
チャートは全体のトレンドを把握し、自分のルールを持つために使用する道具の一つに過ぎないからです。
IRや決算、日足チャートを見て、自分なりの判断基準を見いだしていきましょう!
さて、今回をもって三本続いた「投資のいろは」の記事は終了になります。
この記事が少しでも皆様の投資の役に立てていたら幸いです。
ではまた!
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最終更新日: 2026年6月


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